お金の増やし方の本。
ド素人がお金のプロ(山崎元さん)に「お金の増やし方」を教えてもらう。という本です。
山崎元さんは、東大卒。外資系証券や保険など金融12社を渡り歩いた方。経済評論家であり、専門は資産運用である。雑誌連載やテレビ出演も多数している。
感想
みんな「国が破綻する」っていうニュースが好きだからそんなニュースばかり報道されるとか、「銀行のオススメ商品は銀行が儲かるようなものばかり」など、ざっくばらんに根拠も含めて説明してくれていて、好感が持てる本でした。
特に山崎さんの心の声というか本音と思われる部分もしっかり書かれているようでした。
またお金の増やし方と言いつつ、家・保険・結婚に対する賢いお金の使い方についても、いらないところはストレートにバッサリ切っていたので、この人は建築や保険関係の人に嫌われるリスクを負ってでも、我々に情報を提供してくれているんだろうなあと感じました。
参考になったことリスト
本書で参考になるなあと思ったことリストです。
- 世の中には、知っているだけで得することが山ほどある
- 銀行の無料相談窓口にいる人なんて、羊の皮をかぶった狼だと思ったほうがいい
- 普通預金にもリスクはある→国がお金をたくさん刷ると、1円あたりの価値が下がる
- 投資信託は5千種類以上あって、その中の99%はゴミ。
- でも投資信託は、きちんと選べば最良の投資手段。
- 投資信託は「信託報酬が低い」「毎月分配型ではない」ものを選ぶべし
- 株式投資は1年運用で平均105%程度になる。
- 競馬は平均75%程度。宝くじは平均45%程度。
- ピケティの言っていること→ r(株や土地の利回り)>g(賃金の伸び)
- 労働者の賃金よりもお金持ちの資産のほうが早いペースで成長している。
- 労働者と資産家との間で格差が広がっている。
- どんな状況になっても働く術を持っていることは最強の保険になる